Major Arcana 3

女帝
The Empress
大アルカナ22枚のうち3番目のカードです。正位置と逆位置で、同じ絵の出かたが変わります。
The Tale
この絵のはなし
椅子に、髪の長い人が深くすわっています。 髪は、塗りつぶしです。 首には、玉をつないだ首かざり。 腰には、花の帯。 椅子のうしろにも、足もとにも、花が咲いています。 椅子の背は、弓なりに曲がって、塗りつぶしです。 片方の手は、玉のついた杖を、高く持ち上げています。 玉は、髪よりも上にあります。 髪の高さまで下ろすと、塗りつぶしの中に玉がまぎれます。 それで杖は、ずっと上げたままです。 足もとには、ハートのかたちの板が、立てかけてあります。 板には、印がひとつ。 服のすそは、椅子の下まで、長く流れています。 髪の長い人は、玉を上げたまま、花のなかにすわっています。
The Picture
昔からの絵と意味
描かれてきたのは、椅子に深く座る女の人です。足元には実った麦が伸び、そばを川が流れています。頭には、いくつもの星が並んだ冠がのっています。実った麦は、手をかけた分が形になったことを指します。深く座った姿は、急がずに待てる余裕を表します。
Upright
正位置の女帝
カードの意味
手をかけたものが育っていく場面を表します。注いだ時間の長いものほど、後になって形が見えてきます。人の世話をするのが自然にでき、周りが集まってきます。自分の暮らしを整えることにも、同じ手が回ります。強く出るのは、育てる相手がはっきりしているときです。
出やすいかたち
手をかけたものがそのまま形になる場所で、あなたは強くなります。育てている仕事、続けている付き合い、整えている暮らし。すぐに結果の出ないものほど、注いだ分があとから返ってきます。
つまずきと、扱いかた
人に渡す側でいるほうが、あなたには気楽に感じられます。人から何かをもらうと、返さなければと落ち着かなくなります。差し出された好意をその場で断らずに受け取ると、長く続きます。
分野別 ── 恋愛・家族
気になる人にも家族にも、こちらから世話を焼けます。相手の好みを覚えていて、小さな用意ができます。会う約束も、無理のない場所を選んで決められます。してもらったことをすぐ返そうとしないと、余裕が戻ります。
分野別 ── 仕事
後輩や同僚の面倒を見る仕事で、力が出ます。自分の手を動かすより、人が動けるように整える方が早いです。職場の空気が和らぎ、聞きにくい相談も集まります。だから、引き受ける前に自分の作業を先に置くと、両方が回ります。
分野別 ── 人づきあい
集まりでは、もてなす役をいつのまにか引き受けています。お茶の用意や席の並びまで、気づいた人が動きます。友人の悩みも、最後まで座って聞いていられます。聞いたあとに自分の話も少し出すと、付き合いが楽になります。
分野別 ── お金と予定
人のために使うお金には、ためらいが出ません。食事代や贈り物は、頼まれる前に自分から出します。その分、自分の予算だけが後ろに回りがちです。先に分けて置くのは、自分のために使うぶんのお金です。
ひとことのヒント
自分を甘やかす時間を、意識的に作って。
自分に聞いてみること
手をかけている用事のうち、自分のために空けられるのはどの時間ですか?
Reversed
逆位置の女帝
カードの意味
よかれと思って、任せた所にまで手が伸びていきます。世話と口出しの境目は、注いでいる側から見えません。相手が育つ場面を、こちらが先に埋めてしまいます。反対に、人に任せきって自分がまったく動かない日もあります。どちらも、育てる手の向け先がずれているだけです。
出やすいかたち
世話をしている相手の前で、あなたの手は止まりにくくなります。育てている仕事も、続けている付き合いも同じです。人に任せたほうがいい所まで、手を出してしまいます。よかれと思うほど、まわりの出番は少なくなります。
つまずきと、扱いかた
あなたが気づきにくいのは、世話と口出しの境目が見えないからです。世話も口出しも、相手のためという言い方になります。任せた分に手を入れる前に、自分の用事を先に片づけると余裕が戻ります。
分野別 ── 恋愛・家族
連絡の回数が増え、返事が来ないと気になります。相手の予定まで整えたくなり、頼まれる前に動きます。家族への口出しも、心配のつもりで増えていきます。送る前に一通だけ減らすと、お互いに助かります。
分野別 ── 仕事
同僚の担当まで手を出して、自分の作業が残ります。頼まれない直しを入れ、あとで説明が要ります。面倒を見た数だけ、返ってこないことも増えます。動く前に一度聞くと、やり直しが少なく済みます。
分野別 ── 人づきあい
世話を焼く役から、降りられなくなります。友人の相談を抱えすぎて、自分の予定が動かせません。近所の頼まれごとも、断る言葉が出てきません。引き受ける数を先に決めると、あとの自分が助かります。
分野別 ── お金と予定
贈り物や食事代の回数が、数えないうちに重なります。人のための買い物が先に立ち、自分の買い物が残ります。財布から出た額は、その場では小さく見えます。一度に並べて見たときだけ、重なった回数が目に入ります。
ひとことのヒント
「自分でやる」をひとつ取り戻すと流れが変わります。
自分に聞いてみること
よかれと思って出した手のうち、頼まれていないのはどれですか?
逆位置は「悪い」ではありません。同じ絵の、別の出かたです。
Key Word
キーワード
正位置
逆位置
Draw One