Major Arcana 5

法王
The Hierophant
大アルカナ22枚のうち5番目のカードです。正位置と逆位置で、同じ絵の出かたが変わります。
The Tale
この絵のはなし
段のついた高い帽子をかぶった人が、すわっています。 うしろには、柱が二本。 片方の手は、長い杖をにぎっています。 杖の先には、横棒が三本ついています。 空いたほうの手は、指を二本、立てています。 足もとには、小さな人がふたり。 ふたりとも背中をこちらに見せて、帽子の人のほうを向いています。 頭のてっぺんは、丸く刈ってあります。 足もとには、鍵も二本、置いてあります。 ひとりが、手を上へ伸ばしました。 立てた二本の指には、届きません。 指の先は、ふたりの頭より、ずっと上にあります。 帽子の人は、指を下ろしません。 伸ばした手は、立てた指の下で、まだ上を向いています。
The Picture
昔からの絵と意味
もとの絵では、背の高い帽子をかぶった人が中央に描かれます。片手を上げ、もう片手に飾りの付いた長い杖を持っています。足元には、話を聞く二人が小さく描かれています。後ろに立つ二本の柱は、変わらない決まりごとを表します。
Upright
正位置の法王
カードの意味
このカードは、先に通った人の道に乗る場面で出ます。一から作らずに済むので、その分の時間を中身に使えます。決まった手順のある場所ほど、あなたの丁寧さが伝わります。年上の人や、長く続いてきた決まりが味方になります。ただし、教わったやり方が、自分で考える代わりになることもあります。
出やすいかたち
先に誰かがやったやり方の上で、あなたは速く進めます。手続きの決まった仕事、家に続いてきた習慣、その仕事の場のふつう。一から作らずに済むので、浮いた時間を中身に使えます。
つまずきと、扱いかた
決まった手順に乗っている間は、自分で考える場面が来ません。よくできたやり方ほど、おかしいと思う所が出てこないからです。毎日使う炊飯器の説明書を、もう一度は読まないのと同じです。教わったとおりで合わない一点を口に出すと、我慢が減ります。
分野別 ── 恋愛・家族
家族への連絡は、順番を守るほど角が立ちません。気になる人には、整った言葉のほうが伝わります。年上の人に一度相談すると、迷いが小さくなります。思いついた文をそのまま送る前に一呼吸置くと、やりとりが崩れません。
分野別 ── 仕事
手続きの決まった仕事ほど、あなたの正確さが目立ちます。前からある書式に沿うと、資料の直しが少なくなります。上司や先輩に先に聞くほうが、遠回りになりません。前例のある資料を持って打ち合わせに出ると、話が済みます。
分野別 ── 人づきあい
集まりの中の決まりごとを、あなたはすぐ覚えます。初めての人にも、その場のやり方を先に伝えられます。友人からは、頼みごとが来やすくなります。だから、無理のない役を引き受けると、付き合いが続きます。
分野別 ── お金と予定
決まった日に引かれる支払いを、同じやり方で続けられます。決まった額の中でやりくりするほうが、あなたには合っています。会費や贈り物は、前と揃えると迷いません。前に決めた値段の理由が、次に迷ったときの目印になります。
ひとことのヒント
迷ったら、経験者に素直に相談を。
自分に聞いてみること
いま乗っているやり方の中で、自分に合っていないのはどこですか?
Reversed
逆位置の法王
カードの意味
あなたは、決まったやり方のほうを先に見ます。その決まりの意味が薄れ、手順だけが残ることがあります。守るほど選べる幅が狭くなり、身動きが取りにくくなります。意地でそうしているのではなく、外れたときの気まずさを避けています。合わないのが形なのか、言い出せない自分なのかは、見分けにくくなります。
出やすいかたち
決まった手順の中で、あなたの動ける幅は狭くなります。職場の古い書式、家族の中の役割、会費の集め方。意味の説明が抜けたまま、形だけが残っていることがあります。まわりからは、きちんとしている人に見えています。
つまずきと、扱いかた
見分けにくいのは、決まりが合わないのか、言い出せずにいるだけかという点です。同じ手順を守っている間は、どちらなのか確かめられません。合わないと感じた場面を一つ人に話すと、決まりを直せるかどうかが見えます。
分野別 ── 恋愛・家族
連絡の文が、いつも同じ言い回しになります。家族の意見に合わせすぎて、自分の希望が後ろに下がります。会う約束も、先に決まった段取りを優先します。やりたいほうを先に言葉にすると、話が軽くなります。
分野別 ── 仕事
前例のない仕事で、手が止まりやすくなります。書類の形を整えていると、中身の直しが後回しになります。上司の言い方に合わせるうちに、気づいた点を出せなくなります。決まりの目的を一行で書き出すと、作業が捗ります。
分野別 ── 人づきあい
世間体が気になって、断れない誘いが増えます。集まりの空気を壊さないほうを、いつも選びます。知人の前では、本音より場の形が先に立ちます。行かない日を作っておくと、断る言葉に慣れます。
分野別 ── お金と予定
前から続けている支払いを、そのままにしがちです。見直す手間より、変えたあとの説明のほうが重く感じます。使っていないものにも、会費だけが出ていきます。やめられる支払いは、引き落としの明細に全部並んでいます。
ひとことのヒント
「本当にそうか?」と一度だけ疑ってみて。
自分に聞いてみること
守っている決まりを一つ外すとしたら、どれを選びますか?
逆位置は「悪い」ではありません。同じ絵の、別の出かたです。
Key Word
キーワード
正位置
逆位置
Draw One