Major Arcana 11

正義
Justice
大アルカナ22枚のうち11番目のカードです。正位置と逆位置で、同じ絵の出かたが変わります。
The Tale
この絵のはなし
冠をかぶった人が、椅子に座っています。 右手には、剣。 刃は、まっすぐ上を向いています。 左手には、天びん。 二つの皿は、同じ高さで止まっています。 服には、太い塗りつぶしの帯が二本、下へ伸びています。 首もとには、四角い留め具がひとつ。 柱は、描かれていません。 顔は、まっすぐこちらを向いています。 皿が同じ高さなのは、どちらの皿にも、何ものっていないからです。 天びんが、少しゆれました。 人は、剣を持つ手を動かしません。 ゆれは、皿の上でしずかに止まりました。 二つの皿は今も、空のまま、同じ高さに並んでいます。
The Picture
昔からの絵と意味
古くから描かれてきたのは、まっすぐな剣と天びんを持った人です。剣は上に向けて立て、天びんは水平に保たれています。すわった場所の左右には、太い柱が一本ずつあります。飾りは少なく、目はこちらを向いています。感情を混ぜずに測る、という構えを表します。
Upright
正位置の正義
カードの意味
どちらが多いかを、感情を抜いて測る力を表します。好き嫌いを脇に置くので、決めた結果は説明できます。誰が相手でも結論が変わらないところが強みです。分担を決める場面や、頼まれごとの受け方で役に立ちます。ただし、事情を抱えた人には冷たく届くことがあります。
出やすいかたち
あなたは、誰が相手でも決め方を変えません。仕事の分担でも、家族との約束でも、好き嫌いを外して測れます。出てくる条件は、どの人にも同じ形になります。あとから理由を説明できるので、話が長引きません。
つまずきと、扱いかた
困るのは、事情を抱えた人にも同じ物差しを当ててしまうところです。急な体調不良も、家の用事も、同じ扱いで並びます。まとめ買いの袋に、こわれ物も一緒に入れるのに似ています。外していい例を一つ先に書き出すと、話が進みます。
分野別 ── 恋愛・家族
連絡の回数も、会う日の負担も、なるべく半分ずつにします。片方だけが我慢する形には、早めに気づきます。ただ、家族の用事は数では分けられません。割り切れない分を先に口に出すと、あとで残りません。
分野別 ── 仕事
分担を決める打ち合わせや、締めの調整で力が出ます。誰がどこまで持つかを、はっきり書き出せます。反対に、事情を抱えた同僚には厳しく届きます。決めた理由も資料に添えると、不満が出にくくなります。
分野別 ── 人づきあい
集まりの会費や当番を、偏りなく割り振れます。誰かが多く出している状態は、あなたの目にすぐ入ります。そのぶん、友人づきあいでは正しさより言い方が効きます。言う前に自分の当番を一回増やすと、話が通ります。
分野別 ── お金と予定
割り勘や会費の計算で、細かいところまで合わせられます。多く出した人と少なく出した人が、すぐ分かります。ただ、その場で数字を出すと空気が固くなります。しこりが残らないのは、あとで一人ずつに金額を伝えた席です。
ひとことのヒント
損得より、筋が通っているかで選んで。
自分に聞いてみること
同じ決まりを緩めた一件と、そのままにした一件は、どこが違いますか?
Reversed
逆位置の正義
カードの意味
近い人には緩く、遠い人には硬く測ってしまいがちです。自分の中では、どちらの扱いも筋が通って見えます。開きが出るのは、基準を言葉にしていないときです。仕事の分担でも家の当番でも、片方に不満がたまります。決め方を口に出していないので、差がついた理由が誰にも見えません。
出やすいかたち
あなたは、近い人には甘く、遠い人には厳しくなります。仕事の分担でも、家族への返事でも、決めかたが少しずつ変わります。扱いの差は自分からは見えず、人に言われて、はじめて気づきます。
つまずきと、扱いかた
差をつけた理由は、あとからいくらでも作れてしまいます。あの人は忙しいから、で説明がついてしまいます。緩めた一件と厳しくした一件を紙に並べると、あとで揉めずに済みます。
分野別 ── 恋愛・家族
同じ遅刻でも、日によって返す言葉が変わります。言い過ぎた日と、のみ込んだ日が交互に来ます。家族への連絡でも、順番が後ろになる人が固定されます。伝えた内容をその日のうちに書き残すと、差が見えます。
分野別 ── 仕事
同じ失敗でも、誰が出したかで指摘の強さが変わります。近い同僚には緩く、遠い部署には厳しく出ます。資料の直しを頼む口ぶりにも、差が出ています。言い方がそろうのは、直しの依頼文を一つの型に決めたあとです。
分野別 ── 人づきあい
集まりの当番が、いつも同じ人に寄っていきます。頼みやすい友人に回すほど、その人の負担だけが増えます。言い出す人がいないので、割り振りはそのままです。当番の表を作って見せると、偏りが減ります。
分野別 ── お金と予定
割り勘の額が、その日の気分で少しずつ動きます。多く出した日は覚えていても、少ない日は忘れます。家計でも、自分の買い物だけ甘く数えます。支払った額をその場で書き残すと、あとで言い合いになりません。
ひとことのヒント
白黒つける前に、事実だけを並べ直してみて。
自分に聞いてみること
扱いの差を埋めるなら、動かすのは緩めた側ですか、厳しくした側ですか?
逆位置は「悪い」ではありません。同じ絵の、別の出かたです。
Key Word
キーワード
正位置
逆位置
Draw One