Major Arcana 14

節制
Temperance
大アルカナ22枚のうち14番目のカードです。正位置と逆位置で、同じ絵の出かたが変わります。
The Tale
この絵のはなし
大きな羽の人が、立っています。 羽は、左右にいっぱいに広がっています。 頭のまわりからは、線がまっすぐ伸びています。 額には丸い印が、胸には四角の中の三角が、描いてあります。 両手には、杯がひとつずつあります。 右の杯は高く、左の杯は低く持っています。 高いほうから低いほうへ、水が流れています。 水の線は、まっすぐではなく、波になっています。 杯の高さがちがうので、水は斜めに流れます。 足は、何もはいていません。 片方の足が、少しだけ前に出ています。 それでも、水は一滴もこぼれません。 水は今も、高い杯から低い杯へ、流れている途中です。
The Picture
昔からの絵と意味
昔から伝わる絵では、二つの入れ物の間で水が行き来します。その入れ物を両手に持っているのは、大きな羽のある人です。片足は水の中、もう片足は地面に置かれています。こぼさずに少しずつ混ぜる姿が、ちょうどよい割合を表します。
Upright
正位置の節制
カードの意味
二つのものを、ちょうどよい割合で混ぜる場面を表します。強く言う人と弱く言う人の間に立つ、働く量と休む量を割りふる。どちらにも寄せないので、周りの動きがなめらかになります。極端な手を使わない分、結果が出るまでは静かです。それでも、崩れにくい形が残ります。
出やすいかたち
分け方を決める役が、よく回ってきます。人と人のあいだに入る仕事、働く時間と休む時間の割りふり、家計の使い道。どちらか一方の言い分に偏らずに、真ん中に置けます。あなたが入ると、片側しか出ていなかった場に、もう一方の声も並びます。
つまずきと、扱いかた
気づきにくいのは、間に立つ役をしていると、自分の分が最後に回るところです。みんなに合わせることと、公平に分けることは別です。譲らないことを一つ先に決めておくと、残りを渡すのが楽になります。
分野別 ── 恋愛・家族
思っていることを、きつくない言い方に直せます。連絡の間隔も、近づきすぎず遠すぎずに保てます。家族との用事も、押しつけ合いになりません。返事の前に一度読み直すと、やりとりが続きます。
分野別 ── 仕事
意見の違う同僚の間に入って、話をまとめられます。仕事の量も、抱えすぎず落とさずに配れます。急ぎと後回しの線を引くのも上手です。だから、打ち合わせの前に落とし所を書き出すと、会議が早く済みます。
分野別 ── 人づきあい
立場の違う人がそろう場でも、あなたは間を取れます。話しすぎる人と黙る人の、どちらも困らせません。誘いの受け方も、断り方も角が立ちません。集まりの前に帰る時刻を決めると、付き合いが保てます。
分野別 ── お金と予定
使うお金と貯めるお金を、無理のない割合に置けます。安さだけでも見栄だけでもなく、値段を選べます。人との会費も、出しすぎずに収まります。残す額を先に決めておく人ほど、使う額でも迷いません。
ひとことのヒント
極端を避けて、ちょうどいい塩梅を探して。
自分に聞いてみること
譲っている用事のうち、無理なく続けられるのはどこまでですか?
Reversed
逆位置の節制
カードの意味
片方へ寄ってから、反対へ振れる動きが出ます。働きすぎた後に何もできなくなる、黙っていた後に言いすぎる。そのあいだは、そちらが正しく感じられます。戻す理由が見つからないまま、行ったり来たりが大きくなります。行きすぎは、予定の詰め方や返事の速さのほうに先に出ます。
出やすいかたち
仕事の量も、お金の使い方も、片側に寄ってから逆へ振れます。働きすぎた次は動けなくなり、切り詰めた次は使いすぎます。目覚まし時計を止めて二度寝するように、戻すのがいつも一歩遅れます。
つまずきと、扱いかた
片方に寄っている間は、そのやり方がいちばん正しく感じられます。戻ったほうがよいかどうかは、自分の中からは分かりません。予定表の空きぐあいを目印にすると、行きすぎずに済みます。
分野別 ── 恋愛・家族
連絡が毎日続くときと、ぱたりと止むときがあります。優しくした次の日に、急にそっけなくなります。家族への言葉も、強さがそろいません。だから、疲れた夜は短い返事だけ送ると、気持ちが届きます。
分野別 ── 仕事
一気に片づける日と、手がつかない日の差が大きいです。抱えすぎた後に、締めが重なって苦しくなります。人に頼む量も、多すぎたり少なすぎたりします。波が小さくなるのは、一日の作業を三つまでに区切った日です。
分野別 ── 人づきあい
同じ人に近づきすぎて、急に距離が空くことがあります。集まりでは、しゃべりすぎたあとで黙り込みます。誘いを全部受けた次は、全部断りたくなります。出る予定を先に二つに絞ると、付き合いが回ります。
分野別 ── お金と予定
切り詰めた反動で、まとめて使ってしまう日が来ます。買わない日が続くほど、あとで財布が軽くなります。予算を決めても、途中で見なくなります。使った額だけを短くメモすると、家計が助かります。
ひとことのヒント
睡眠・食事・予定、どれかひとつ整えて。
自分に聞いてみること
働く時間と休む時間のうち、先に整えるのはどちらですか?
逆位置は「悪い」ではありません。同じ絵の、別の出かたです。
Key Word
キーワード
正位置
逆位置
Draw One